Anti-Pattern Inc. Engineering Blog
Anti-Pattern Inc.(株式会社アンチパターン)のエンジニアブログです。
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SaaSus API MCP Serverで広がるシームレスな開発体験
こんにちは、郡山です。 Model Context Protocol(MCP)に対応したAIアシスタントやコードエディタを利用することで、 SaaSus API MCP Server は、それらの MCP 対応クライアントから SaaSus API を直接操作できるようにする MCP サーバーとして機能します。 開発者は、API仕様や認証の詳細を意識することなく、自然言語で SaaSus の各種 API にアクセスできます。 本記事では、SaaSus API MCP Server がもたらすシームレスな開発体験と、そのセットアップ方法を紹介します。 1. SaaSus API MCP Serverとは SaaSus API MCP Serverは、SaaSus Platformが提供する各種APIをMCP経由で利用可能にするサーバー実装です。 開発者は MCP 対応クライアント(Claude Desktop / Cursor / Roo Code)から、SaaSus の API に直接アクセスできます。 これにより、SaaS開発における操作や確認を、コードベースではなく対話的に行う
CDKタスクは本当にKiro CLIが有効?Copilot CLIとベンチマーク比較してみた
こんにちは!現在APでインターンをしている学部3年の鈴木鴻太です! 最近、Amazon Q Developerと Kiro CLI が統合されました。そこで今回、性能を測るためにKiro CLI と GitHub Copilot CLI を同じ条件下でベンチマーク比較してみました。 本記事では、5つの段階的難易度のCDKタスクを両CLIに解かせ、LLM-as-a-Judge(LLMによる自動評価)を用いて定量的・定性的に比較した結果をまとめます。 -------------------------------------------------------------------------------- 背景:なぜ比較しようと思ったか AWS開発では、Q devやKiroが有名ですが、逆に以下の疑問が生まれました。 * その他のAI CLIツールで同じLLM(Claude Sonnet 4.5など)を使った場合、推論層(RAG・システムプロンプト等) の違いだけでどれだけ性能が変わるのか? * AWS CDK という「抽象化された IaC」において、どちらのツー
SlackからAWSの使用状況を確認してみる
POSSEでエンジニアインターンをしている吉川唯音です。本記事では「AWSの料金や利用状況をSlackから簡単に確認する方法」について書いていこうと思います。 こちらの記事で作成したアプリケーションの料金状況について、実際に確認してみます。 NotionデータベースをAIに渡して振り返りをしてみる POSSEでエンジニアインターンをしている吉川唯音です。普段から「コードレビューでいただいた内容をNotionデータベースに入れて振り返る」ということをしているのですが、より効率的で、面白い振り返りを実現したいと考え、今回のアプリケーションを作成しました。 現状の課題感 1. 振り返りの内容に偏りがある 2. 副産物的な学習が少ない 3. ぱっと振り返れない内容のものがある これらの課題を、Amazon Bedrockを活用したWebアプリで解決しました。 アプリケーションのイメージ: * ユーザーが振り返りボタンを押す * Notionデータベースの内容を取得する *…Anti-Pattern Inc. Engineering BlogGhost [https://tech.anti-
Kiro × Slackで仕様のすり合わせを簡単に
はじめに プロダクト開発では、PO・エンジニア・デザイナーなど複数のステークホルダー間で仕様の認識を揃えることが不可欠です。認識が揃っていないまま開発が進むと、手戻りによるスケジュール遅延や、考慮漏れによる品質低下につながります。しかし、多忙なチームではミーティングの頻度を上げることが難しく、週に一度程度しか全員が揃わないケースも珍しくありません。そうした環境では、ミーティング後に仕様の抜け漏れに気づいても、すぐに追加のミーティングを設定できず、Slack 上で補足の議論を行うことになります。 そこで、なるべくミーティング中に仕様の認識を揃えられるよう、Slack のスレッド内で /kiro コマンドを実行するだけで、スレッドの文脈から構造化された仕様書の叩き台を自動生成できる Bot を考案しました。本記事では、技術選定や実装の詳細について説明します。 概要 アーキテクチャ 各コンポーネントの役割 1. Slack App * /kiro Slash Command を設定し、ALB のエンドポイントへ POST * スレッドでコマンドを実行すると Slack が自動で
Kiro CLI は Web 検索が使えます
どうも、ryudaiです!kiro-cli、使ってますか? わたしはAmazon Q Developerの頃から使っていたのですが、あるとき突然こんなお知らせが。 q updateを打つと、Kiroちゃんに進化し、大変可愛くなりました!qでもkiro-cliでも認識するようです。 Kiro CLIはAmazon Q Developerの機能を引き継いでおり、従来通り様々な用途で使えることでしょう。 AWSアカウント上での作業を任せたり、Webアプリを開発したり、日常の質問をしたり… そんな中、私が個人的に嬉しかったアップデートは、Web検索機能の追加でした。 Web検索機能なかったっけ? そうなんです、実はAmazon Q Developer時代には、Web検索機能が標準で搭載されていませんでした。 素の実力が高いということなのか、AWS CLIの操作などは自力で頑張ってくれるものの、以下のようなときに歯痒い思いをしていました。 * 最近リリースされたサービスについて調べて欲しいとき * インストールしたいライブラリなどの最新バージョンを知りたい時 * エラー文に
Kiro CLI (旧Amazon Q Developer CLI)を実運用で使う方法
今回はKiro CLIを使ってみてとても感動したので、ユースケースと一緒にKiro CLIの良さを紹介していきたいと思います。 Kiro CLI (旧Amazon Q Developer CLI)とは コマンドラインベースのAIエージェントツールです。似たものとしてはGemini CLI, Claude Code, Codexがあります。特徴としてはシームレスな認証ができることやAWS関連の情報がMCPを設定しなくても分かってくれることです。 Kiro CLI の紹介:Kiro エージェントをあなたのターミナルへ | Amazon Web Services深夜 2 時、本番サーバーに接続してバグをデバッグしています。この一週間、IDEでAIエージェントを使って効率よく開発を進めてきたあなたなら、こんな時こそAIの力を借りたいと思うでしょう。しかし、コンテキストを切り替えるとすると、ターミナルセッションが切れ、SSH 接続も失われ、作業の流れが途切れてしまいます。結局、手動でログを確認し、構文を検索して、一人で格闘することになります。AI が使える IDE で作業するか、実用的
チューリングマシンにRustで入門してみた
どうも、ryudaiです! みなさんはチューリングマシンというのを聞いたことがありますか? 文脈によって「チューリング完全」などでチューリングさんのお名前を見聞きすることはあれど、チューリングマシンの実態は掴めていませんでした。 今回「任意の2進数に1を足すチューリングマシンを再現する」という課題をもらったので、それを解きながら理解を深めていこうと思います!言語は何でも良いですが、今回は訓練中のRustにします。 「チューリングマシンを再現する」とは まずは課題のレギュレーションを把握したいところです。 「2進数に1を足すプログラム」は簡単ですが、それをチューリングマシンとして実装すると…?となります。 調べてみると、チューリングマシンは * 無限の長さを持つ「テープ」がある * テープに文字を読み書きできる「ヘッド」が存在する * ヘッドは左右に動き、テープの文字を1文字ずつスキャンできる * マシンは、事前に定義された有限個の状態を持つことができる * ヘッドがスキャンした文字と現在のマシンの状態の組み合わせによって、移動方向や書き込む文字を条件分岐できる
生成AIでE2Eテスト自動生成に挑戦した話
こんにちは、Anti-Patternの塚本です。 弊社の開発チームでは、生成AIを積極的に活用しています。開発ツールとしてVSCodeを使用しており、開発時はRoo CodeやGitHub Copilotを活用しています。 Roo CodeはVSCode上で動作するAIコーディングアシスタントで、コード生成やリファクタリング、テストコードの自動生成などを支援してくれるツールです。今回は、このRoo Codeを使ってE2Eテストを自動生成する検証を行った際の経験を共有します。 トークン上限エラーとの遭遇 今回、E2Eテストを生成するために、oapi-codegenで生成した以下のファイルをRoo Codeに読み込ませました * client.gen.go: 15,475行 * types.gen.go: 1,345行 テスト対象となるメソッドは160以上。これらすべてに対してE2Eテストを自動生成しようとしたところ、プロンプトのトークン数がmax値を超えてエラーが発生してしまいました。読み込ませるファイルが大きすぎたのです。 解決策:AIにAI用のツールを作ってもらう そこ
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B2B SaaSにおけるテナントとは?
おはようございます。信田です。 今回は、B2B SaaSにおけるテナントについて考えてみようと思います。私は、2002年に社会人になり、SIerでキャリアを始めて、コンサルティングファームで働き、その後、SaaS企業で働いているため、これまでほぼ全てのキャリアを、ITにささげてきました。 その中でも、エンタープライズ企業のご支援をすることが多かったため、今でこそ、B2B SaaSに向き合う日々を過ごしていますが、キャリアの前半では、SIとして、1社の企業のシステム作りに携わることが多かったです。その際には、『テナント』という言葉に触れることはなかったです。世の中でも多くのソフトウェアに関わる方が、『テナント』という言葉に馴染みが少ないのではないかと思います。 本題に入りますが、B2B SaaSにおける『テナント』とは、SaaSアプリケーションを利用する個々の顧客企業や組織のことを指します。『テナント』という言葉を聞いて、一番馴染み深いのは、商業ビルなどではないでしょうか?商業ビルでは、一つ一つの入居者のことを『テナント』と呼びますが、想像しやすいので、まずはそちらと比較して考え
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Google Workspace Flowsにはどんな機能がある?GA時期は?
2025年4月のGoogle Cloud Next '25で発表された新機能、Google Workspace Flowsが、一部のユーザー向けに利用可能になりました。 現在はα版としての提供となり、利用には以下の条件があります。 * Google Workspace の BusinessエディションまたはEnterpriseエディション を契約している企業 * 組織のWorkspace管理者が管理コンソールから本機能を有効化する必要がある Google Workspace Flowsとは Google Workspace Flowsは、Gmail、Drive、Spreadsheet、ChatといったGoogleのアプリ同士の連携を自動化するツールです。 最大の特徴は、Gemini(AI)をフローに組み込める点です。 「返信が必要なメールかどうか判断する」などといった、臨機応変な動きを設定することができます。 実際にフローを作成する 実際にフローを作成します。 チェックするべきメールが届いたらSlackにお知らせする というフローを作成します。 Step1でメールが届いたタ
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timeout docker compose exec から学ぶCS - Codex では動くのにTerminalからでは止まる -
この記事で分かること Codexの Terminal で timeout docker compose exec が正常に動作するのに、ローカルのTerminalでは同じコマンドが途中で停止してしまう。この現象の背後には、プロセスグループ、TTY制御、そして実行ハーネス という、コンピュータサイエンスが隠れています。 環境情報 * Docker Compose: version 3.8 * Go: 1.23 * timeout コマンド: GNU coreutils -------------------------------------------------------------------------------- 結論:3つのオプションで解決できる 先に結論を示します。ローカル環境で Codexと同じ安定性を得るには、次の3つのオプションを組み合わせます。 timeout --foreground 5 \ docker compose exec -T \ go-app bash -lc "go run main.go" \ < /dev/nu
【AWS Kiro体験記】開発スタイルが変わる!AI IDEの「仕様駆動開発」がもたらす衝撃
先日、アマゾンウェブサービス(AWS)のオフィスで開催された「Kiro ハッカソンイベント」に参加しました。 Kiroは、開発者のための新しいAI IDEとしてプレビュー公開されているツールです。AIと協働しながら、ただコードを書くだけでなく、 仕様策定から実装までを一気通貫で進められる点が大きな特徴です。 当日は座学やハンズオンを通じてKiroの基本と活用方法を学んだ後、午後は実際にアプリケーションの開発に取り組みました。 この記事では、イベント当日の様子やKiroの強力な機能、そして実際に触れてみて感じた、未来の開発スタイルについてお伝えします。 イベント概要:Kiroを徹底的に学ぶ一日 このイベントは、AWSが提供するAI IDE「Kiro」を実践的に学ぶことを目的に開催されました。会場はAWSオフィスで、座学とハンズオン形式で進められました。 当日のタイムスケジュール * 10:00 ~ 10:30 座学 + ハンズオン導入 * 10:30 ~ 12:00 Kiro ハンズオントレーニング * 12:00 ~ 13:00 昼食 * 13:00 ~ 18:00
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