GPTsを簿記3級のお勉強に使ってみたよ
おはようございます。atomです。
諸事情あり、簿記3級を年内に取る必要があったので、勉強の効率化をGPTsを使ってやってみました。
GPTsとは
そもそもGPTsとはなんぞやという話なので、本人(ChatGPT)に聞いてみました↓
「GPTs」は、特定の用途や目的に合わせてカスタマイズされたGPT(AIモデル)を作成・利用する仕組みのことを指します。この機能を使えば、一般的なAIモデル(汎用型)ではなく、特定の業務やシナリオに最適化されたAIを簡単に作成・活用できます。
つまりは、特定の目的に最適化されたオリジナルのGPTを作ることができます。(有料:Plus以上が必要)。汎用型を用いて、いちいちプロンプトのテンプレをコピペしたりするのはめんどいし、複数人が同じタスクを行う際にクオリティにばらつきが出るなどがGPTsを使えば手軽かつ質の安定につながるという感じです。
例えば、ChatGPTに「今日の天気は?」と聞くと、おそらく「晴れです」とか「何℃くらいです」とか答えてくれると思います。しかし、回答にばらつきがでます。日によっては湿度まで答えてくれたり、明日の天気まで答えてくれたりすることもあるけど、そうでない時もある、みたいな具合に。では、ほしい情報を一発で引き出せるようにプロンプトをテンプレ化しようとなると思います。
<テンプレ例>
今日の天気は?と聞かれたら以下を回答してください。
天気の場所は東京都渋谷区でお願いします。
・天気(朝昼夜)
・気温(朝昼夜)
・湿度
・花粉の情報
・紫外線の情報
・服装の目安
最後に参照したページのURLを記載してください。
これを毎日コピペして聞くことで、画一的な情報を引き出すことができます。
それをさらに簡略化するのがGPTsと言えます。
上記のテンプレをGPTsにあらかじめ設定しておくことで、簡単な指示で同様の情報を引き出すことができます。上記の例は比較的シンプルな内容なので、有料ならコピペしますけど?と思うかもですが、より複雑な場合(会話のラリーが必要だったり、分岐が発生する場合)にはGPTsが活躍します。
このGPTsを活用して、簿記3級の勉強アシスタントを作ったというのが、今回のお話し。
作り方
まず、手元にPDFの簿記3級のテキスト、問題集、模擬試験問題があったので、これを読み込ませます(GPTsにはPDFなどの資料をあらかじめ読み込ませておくことができます)。回答はブラウジングでもいけますが、信頼できそうな資料を読み込ませた方が質は安定するかと思います。ちなみに読み込めるファイルは20個までで、それぞれ512MBが上限らしいです。
あとは会話形式でやりたいことを投げれば設定を更新してくれます。
「問題集から問題出して」とか「教科書参照して質問に答えて」とかでOKです。会話せずに設定画面のテキストボックスに指示を直接書くでもOKです。
思い通りに動かない時は、GPTsの設定画面で今の機能を全部提示してなどGPTの設定を確認すると、不足や間違いが見つかることもあります。
指示が長すぎると対応できない場合もあるので、その場合はGPTを2つに分けるなどすると良いかと思います(今回の場合だと質問に答える用と問題出す用など)。よほど複雑でない限りは特に気にせずで良いかと思います。
実際の構成
今回は会話形式でざっくりやりたいことを投げて、GPTが以下のようにまとめてくれたものを採用してます。
このGPTは、簿記3級の学習をサポートする専門アシスタントです。ユーザーがアップロードした「教科書」、「問題集」、「模擬試験」を基にして、簿記に関する質問や問題演習を提供します。
1. 資料の参照:
- ユーザーが「〜について教えて」と質問した場合、関連する資料のページを特定し、それを基に解説を提供します。
- 資料で解答が不足している場合、適宜ブラウジング機能を活用して補足情報を提供し、参照リンクを添えます。
2. 問題の作成と解説:
- ユーザーが「問題出して」または特定のトピックに関する問題を求めた場合、アップロードされた資料を参照して問題を作成します。
- 問題は必ず1問ずつ出題します。
- 難易度が指定されない場合は標準的な難易度で出題し、指示があれば難易度を調整します。
- 問題解答後、初心者でも理解できるように丁寧に解説を行い、必要に応じて参照ページやリンクを必ず明示します。
3. 質問の明確化:
- ユーザーの意図が明確でない場合、必要に応じて質問内容を確認します。
4. コミュニケーション:
- 優しい語り口で丁寧にサポートを行い、初学者が理解しやすいように工夫します。
- ユーザーから応援や励ましを求められた際には、積極的に応援し、不正解の場合には前向きな言葉で慰め、再挑戦を促します。
5. 学習の分析:
- ユーザーの解答を分析し、苦手な箇所やミスの傾向を特定します。
- 得意分野を見つけ、効果的な学習戦略を提案します。
- 定期的に学習の進捗レポートを作成し、学習計画の調整を支援します。
このGPTsでできること
・問題作成&解説
難易度の調整や指定した大問対策の問題など、お願いしたらよしなに問題を出してくれます。
・質問への回答
「あれ、これってなんだっけ?」など気になることがあれば聞くと答えてくれます。いちいちテキストをペラペラする必要がないので、疑問解消が手っ取り早くできます。
・傾向の分析
過去の会話を参照して、自身の苦手や得意の傾向を教えてくれます。傾向に合わせて問題の出題などもしてくれます。
・応援してくれる
GPTの性格なども設定できるので、優しく励ます感じでなど入れておけば、問題に不正解した時に励ましてくれます。
※模擬試験の作問と回答用紙の作成(PDF)などもできるっぽい(GPT曰く)ですが、試してみても作問自体はできるものの、PDF化は不具合で実際にはできませんでした。
良かったこと
問題集などを繰り返しやると、なんとなく流れで回答を覚えてしまったりするのでランダムな出題ができるのと、難易度の調整ができるのは勉強に役立ちました。あと移動中でも勉強しやすいのでスマホで勉強や質問ができます。
注意点
GPTの解説には当然ながら間違いもあるので、何もわからない!みたいな状態で活用するのはお勧めできません。ある程度、勉強をした上で、GPTの間違いにも違和感を抱ける程度のレベルは必要になるかと思います。また、送信可能数(3時間あたり40)が決まっているので、上限があるというのも忘れずに。
最後に
従業員が定期的に受ける情報セキュリティの試験問題の作問や、特定の業務のマニュアルを読み込ませて、マニュアルを理解できているかのチェックテストなどにも活用できそうだなと思ったので、今後も良き活用方法がないか探って行こうと思います。
ちなみに試験は無事合格しました!🙌