クラウドプラクティショナー合格体験記〜AWS業務未経験の非エンジニアが2週間ちょっとで合格した話〜

こんばんは、atomです。先日、といってもしばらく前になりますが、AWS Certified Cloud Practitionerの試験を受験してきましたので、その所感についてお話ししたいと思います。

※本ブログは2023年6月受験時点での内容になります。

受験者について

・アンチパターンに入社して3年半くらい(当時)
仕事は法務、業務効率化、HarborSのマネージャー、コンテンツライティングなどエンジニアリングにはノータッチ

・エンジニアリングの知識なし
そもそもサーバーってなに?オブジェクト?インスタンス?とかそんなレベル

・AWSについてもほぼほぼ知らない
会社の事業的に関連するワードを耳にしたり目にしたりはするけど、各サービスの内容とかはわかってない。(EC2はECサイトの何かだと思ってたレベル)

勉強期間と時間

2023年5月にクラウドプラクティショナー受験のお達しを受けてから数日後、キリが良いので6月1日に試験勉強を開始しました。

実際に試験を受験したのが6月17日だったので対策期間は2週間強でした。17日で受かる!と判断したというより、再受験無料のバウチャーがあったので落ちても大丈夫なので試しに受けてみようと受験した次第です。

合計の勉強時間は50時間くらいで、大体平日2〜3時間土日4〜5時間くらいでやってたと思います

勉強の進め方

実際にどんな感じの流れで勉強を進めたのかをお話ししたいと思います。
あとで述べますが無駄が多い気がしたのでこれはあまり参考にならないかもしれません。

①とりあえずテキストを読む

まずは購入したテキストをとりあえず読んでみました。

テキストは『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー』(著:山下光洋,海老原寛之)を使用しました。調べてみると他の受験者の方も上げているようにわかりやすくまとまっていて非常に読みやすいです。章ごとに練習問題もついているので、理解の確認ができます。

②とりあえず問題を解いてみる

テキストを読んでなんとなく理解した気になれたので、Udemyで問題集(『【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)』)を買ってやってみました。

とりあえずで基本編をやってみたところ、正解率は47%でした。

基本編は実際の試験より易しめだとレビューで見たので、ここで急激に危機感を抱き始めました。

③AWSの動画を見る

より理解を深めるためにはやはり本丸が出してる情報に触れるべきと考えて、テキストを読んだだけでは理解が浸透していない知識の再確認をと思って『AWS Cloud Practitioner Essentials』を見てみました。これがめちゃくちゃわかりやすくて、テキストではイメージしきれないところを補完できたような気がします。さすが公式。

④問題を解いてみる&いろんな動画を見てみる

基本の「キ」は理解できた自信がついたので、改めて問題を解いていきます。前述のUdemyの模擬試験の基本編の残ってるもう一つを解いてみて、結果は正解率55%でした。自信に反して結果が悪く落ち込みましたが、前回よりも解説が理解できるようになっていたので少し安心しました。単純に記憶が追いついていないだけな感じがしたので、反復でどうにかなるんじゃないかと思い始めました。試しに応用編を2つくらい解いてみてボロボロという感じだったのでまずは基礎固めだなと感じました。

問題を解くのと並行して、『AWSome Day Online Conference』というのがちょうど配信期間だったのでそのアーカイブを見たり、『Exam Prep: AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C01)』やYouTubeで試験対策系の動画などを移動中に見ていました。

⑤もう一回テキスト読んでみる

試験と動画に飽きたのでもう一回テキストを読んでみました。

『AWS Cloud Practitioner Essentials』は長いのでやめました。問題を解いたり動画を見ていたおかげで2回目は内容が比較的すんなりと入ってきました。

⑥問題を解いてみる。いろんな問題を解いてみる。

そこからはひたすら反復を意識しました。

同じ問題を解いていると慣れてしまうので、いろんなツールやサイトを活用して多様な問題を解きました。多様な問題に慣れておいたおかげで、本番の試験でも混乱せずに済んだような気がします。

Udemy以外でやってみたやつをあげるとこんな感じです。公式のものではないので誤りも散見するのである程度理解が深まって、見破れるくらいになってから触れることをお勧めします。

・『AWS認定試験 無料WEB問題集&徹底解説』(サイト)

・『AWS Cloud Practitioner対策』(アプリ)

・『AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬試験』(アプリ)

・ChatGPT

以下のプロンプトで4択問題と1問1答形式の問題を出してもらえます。難易度に関する要望にもしたがってくれるので使ってみると良いかと思います。ただし、回答の正確性についてはブレがあるので過信しすぎない方が良いと思います。

『AWS認定クラウドプラクティショナーの試験の練習問題を出してください。

以下の手順で進めること。
・問題は1問ずつ出すこと
・問題は4択問題とすること。
・問題に対して私が回答するので、それを受けて正解不正解を回答し、解説を添えること
・私は解説について疑問があれば質問をしますのでそれに答えてください。
・私が「次の問題をお願いします」と言ったら次の問題を出してください。

それでは第1問目を出してください。』

⑥調べながら問題を解いてみる。

ある程度解けるようになった感あったので、Udemyの問題を解きながら、絶対に自信があるもの以外を調べながら解いてみるということをやってみました。調べても無理な場合は解説じっくり読んだり、公式のドキュメントを参照しました。

多分こっちの方が良さそうな勉強法

実際にやってみた上で無駄が多い気がしたので、お勧めするとしたらどんな感じかを考えてみました。

①AWSomedayの動画をみる(めちゃくちゃ初心者向けで優しい)
②『AWS Cloud Practitioner Essentials』をみる
③テキストを読む
④Udemyを最初から最後まで解く
⑤Udemy2周目は調べながら解く
⑥いろんな問題を解く
⑦④〜⑥を繰り返す

AWSの実務経験がなかったり、そもそもエンジニアですらないような人が最初に手をつけるなら『AWS Cloud Practitioner Essentials』からが良いです。クラウドやAWSについてイメージしやすい例えを用いて説明してくれるので、大枠を捉えるのにはもってこいです。いきなりテキストを読むと未知の情報を能動的に吸収しなきゃいけないので、結構疲れます。動画は受け身で観れるので楽です。

いくつか動画を観ましたが、『AWS Cloud Practitioner Essentials』以外の動画はそれほどお勧め度は高くありません。移動時間などで時間を無駄にしたくないとか、どうしても疲れていて問題を解いたり、テキストを読む気力がない時に見るくらいで良いかと思います。

『AWS Cloud Practitioner Essentials』とテキストで大枠を掴んだらあとはひたすら問題を解いて解説を読むで良いかと思います。Udemyの問題を解く場合は少しでもわからない選択肢がある場合には見直しマークをつけて、正解していても解説をしっかり読むようにしましょう。問題を解く際にはキーワードと答えを結びつけるのではなく、他の選択肢が違う理由を考えながら回答、それができない場合はしっかり見直しが大事だなと思います。

試験前後の所感

受ける直前の状態

正直なところ、難易度が全くわからなかったので、試験の直前の自信としては五分五分の状態でした。テキストや模擬試験の内容はある程度理解して解くことができるものの、サービスの細かいところを突かれたら、ちょっと危ないかもという感じでした。

受けてみた感想

試験中の感覚としては全問解き終わった時点で多分受かる…!という感じで結果は810点でした。(1000点満点/700点合格)

難易度に関しては実際に受けてみないとレベル感はわからないので、とりあえず受けてみるのも大事だなと思いました。所感としてはUdemyの基本編と応用編の中間くらい。公式の模擬試験は一番簡単めな難易度に合わせている感じがするので、公式で満点取れても油断はできないと思います。

65問中200%合ってる!と確信を持てたのが大体30問ほど。他の自信度合いは以下の感じでした。

・多分合ってる(15問)
・2択で迷う(15問)
・考えても仕方ない(5問)

試験の中でこんなのみたことないぞ?って単語はほとんどなかったので、テキストや練習問題で学習すれば問題なく合格はできるかと思います。

おわりに

今回の試験勉強を通して、普段業務では知ることのできないAWSのあれやこれやを知ることができたので、今後、社内のSlackの理解度が高まるのではと思っています。

AWSやクラウドに関する知識を学ぶにはちょうど良いと思うので、新入社員研修や普段エンジニアリングに携わらない社員の理解度を高める機会として活用するのも良いのではないでしょうか?