「自分がやらなきゃ」から始まったPOSSEフェス。仲間とつくり上げる中で気づいたこと

「自分がやらなきゃ」から始まったPOSSEフェス。仲間とつくり上げる中で気づいたこと

はじめに

こんにちは!株式会社アンチパターンの内定者インターンとして、POSSEの運営をしている根岸です。

今回は、2026年10月24日に開催された「POSSEフェス2026」の企画・運営を通じて感じたことや、学んだことについてお話ししたいと思います。

POSSEについて

まずは、私が普段活動しているPOSSEについてご紹介します。

POSSEは、大学生がプログラミングを学びながら、チーム開発やさまざまな活動を通して成長していくコミュニティです。

私はPOSSEの4期生として約4年間活動してきました。また、先ほど述べたように現在は株式会社アンチパターンの内定者インターンとして、POSSEの運営にも携わっています。

普段は、POSSE生一人ひとりが活動を通してさまざまな経験や学びを得て、よりよい人生を歩んでいけるよう、カリキュラムやイベントの企画・運営などに取り組んでいます。自分自身もPOSSE生として活動しながら、ほかのPOSSE生にとって価値のある経験や学びの機会をつくることに関わっています。

POSSEの詳細はこちら↓
https://posse.community/

POSSEフェスについて

そんなPOSSEで、2026年10月24日に開催されたのが「POSSEフェス2026」です。

POSSEフェスは、現役のPOSSE生だけでなく、卒業生やメンターなど、POSSEに関わるさまざまな人たちが集まるイベントです。
今年は「POSSEにいるいろんな人の熱が集まる文化祭」をコンセプトに、4期生が4年間の集大成として取り組んだ卒業制作の発表や、学年を超えて交流する企画などを実施しました。

私は今回、フェス全体の企画・運営を担当すると同時に、卒業を迎える4期生の一人として参加しました。企画をつくる立場でありながら、卒業する当事者でもある。

そんな立場で取り組んだPOSSEフェスを振り返りながら、仲間と一緒に何かをつくることについて、今回の経験から学んだことをお伝えしたいと思います。

昨年のPOSSEフェスを超えられるのか

POSSEフェスは、昨年、先輩が立ち上げたイベントです。
第1回のPOSSEフェスが開催された当時、私はPOSSEの運営インターンとして活動を始めてまだ2か月ほどでした。

すでに翌年のフェスを自分が引き継ぐことは決まっていて、周囲からも「来年は根岸だね」と声をかけられていました。そのとき、私の頭にあったのは期待よりもプレッシャーや不安でした。

「今の自分に、これだけのイベントをつくり上げられるのだろうか」
「昨年のフェスを超えられるのだろうか」

引き継ぐからには昨年を超えたい。自分自身もそう思っていたからこそ、不安は大きかったのだと思います。

そして今年、いよいよPOSSEフェスの準備が始まりました。
私が思い描いていた理想は、「誰もが主役になれるフェス」でした。

高校時代の文化祭のように、一人ひとりが想いや熱を込めて準備し、当日は自分たちがつくったイベントを心から楽しむ。ただ開催されるイベントに参加するのではなく、「自分もこのフェスをつくっている一人なんだ」と感じられる。そんな場を目指していました。

昨年のフェスを引き継ぎながら、自分が思い描く理想も実現したい。一方で、本格的な準備を始めた時点で、当日まで残されていたのは3〜4か月ほどでした。

限られた時間の中で、昨年の課題も乗り越えながら、理想のフェスを実現できるのか。実現したいものはあるものの、それをどう形にしていけばよいのか、まだ明確には見えていませんでした。

その中で、「自分がやらなければ」という責任感が大きくなっていたように思います。

「この人たちのためにつくりたい」と思った瞬間

準備を始めた当初から、実現したいフェスのイメージはありました。しかし、当時はまだ、昨年のフェスを引き継ぐ責任や、成功させなければならないというプレッシャーが先行していたように思います。

そんな私の気持ちが変わっていったきっかけの一つが、夏合宿での出来事でした。

私は夏合宿でも、運営として企画を設計する立場でありながら、卒業を控えた4期生として参加する立場でもありました。4期生は、4年間の集大成として、チームで卒業制作に取り組んでいました。

夏合宿では、その卒業制作をフェスでどのように発表するか、何を伝えるかを考える時間がありました。そこで印象に残っているのが、同期たちの姿です。

同期たちは、ただ発表を完成させようとしているわけではありませんでした。これまで時間をかけてつくってきたプロダクトに込めた想いや、届けたいメッセージを、どうすれば自分たちが納得できる形で伝えられるのか。
そんなことを真剣に考えていました。

もちろん、最初からすべてがうまく進んだわけではありません。
私自身、発表について考える時間をうまく進行できず、みんなを困らせてしまった場面もありました。

それでも、自分たちの伝えたいことを大切にしながら、納得できる見せ方を考えようとする同期たちの姿が、強く印象に残っています。

そんな姿を見て、私は「この人たちのために頑張りたい」と強く思うようになりました。
4期生には、POSSEでの4年間を「やり切った」と思って卒業してほしい。
そして、自分たちが過ごしてきた4年間を誇りに思ってほしい。

卒業制作の成果を発表するだけではなく、これまで積み重ねてきたことや、自分たちの成長を実感できる機会にしたい。そのために、自分ができることを精一杯やりたいと思いました。

さらに、私自身も卒業制作に取り組む中で、少しずつプロダクトが形になり、「これをPOSSE生に見せたい!」という気持ちが大きくなっていきました。運営としてフェスをつくることだけでなく、4期生としてフェスに参加することも、楽しみになっていきました。

最初は責任やプレッシャーが先行していたフェスの準備。

しかし、同期の姿に触れ、自分自身も卒業制作に取り組む中で、「成功させなければならないイベント」から、「この人たちと一緒に、こんなフェスを実現したい」と思えるものへと変わっていきました。

自分が主導することと、一人でつくることは違う

POSSEフェスの準備では、コンセプトや企画内容、タイムテーブル、参加者への案内、会場との調整など、本当に多くのことを考える必要がありました。

誰を招待するのか。誰に、いつ、どのような連絡をするのか。当日はどのように進行するのか。一つひとつの仕事は小さく見えても、それらを組み合わせて一つのイベントを成立させることは、想像以上に大変でした。

準備の初期段階では、コンセプトやタイムテーブル、招待する人など、フェス全体の方向性を自分を中心に考えることが多かったように思います。しかし、準備を進める中で、自分一人の考えだけでは、より良いフェスをつくることはできないと感じる場面が何度もありました。

当日が近づくにつれて、ほかの企画を担当するメンバーと認識をすり合わせたり、タイムテーブルや台本を一緒に読み合わせたりする機会が増えていきました。その中で改めて感じたのは、一人ひとりが持っている経験や得意なことの違いです。

私はPOSSEでの活動が4年目でしたが、運営を担うコミューンとしては2年目でした。一方で、一緒に企画を考えてくれた後輩は、POSSEでの活動が3年目でも、運営としては3年目。運営経験という点では、私よりも先輩でした。

特に印象に残っているのが、進行内容を考えていたときのことです。

その後輩が言ってくれたのが、「映像化できないと失敗する」という言葉でした。

当日の動きを具体的に想像できなければ、実際の運営ではうまくいかない。その言葉をきっかけに、誰が、どこで、何をするのかを一つひとつ確認し、実際の動きが思い浮かぶところまで細かく整理していきました。

また、予定どおりに進行できるかという運営側の視点だけでなく、「ここで参加者が退屈してしまうと困るから、こうしたいよね」といった意見も出てきました。

時間どおりに企画を進行できればよいのではなく、参加者がその時間をどのように過ごし、何を感じるのか。そうした視点も取り入れながら、タイムテーブルを何度も見直していきました。

この過程で、自分一人で考えていたときには見えていなかったことが、仲間と話すことで次々に見えてくるのを感じました。

最初は、企画を成立させるために何を決める必要があるのか、どう進めればよいのかを、自分が中心となって考えていました。しかし、一緒に考える中で、企画をより良くするための視点やアイデアは、自分だけが持っているものではないのだと気づきました。

むしろ、それぞれが持つ経験や強みを持ち寄ることで、自分一人では考えつかなかったところまで、企画を磨き上げていくことができました。そして何より、そうして仲間と一緒にフェスを形にしていく過程そのものが、楽しいと感じるようになっていきました。

今回の経験で大切だったのは、単に仕事を分担したり、手が足りない部分を助けてもらったりすることだけではなかったと思います。

自分の中に実現したい理想があっても、それを形にするための答えを、すべて自分が持っている必要はない。

自分が責任を持って主導することと、自分一人で完成させることは違う。

企画全体の方向性に責任を持ちながらも、仲間の経験や強みを活かし、一緒により良いものを考えていく。今回のフェスの準備を通して、その大切さを実感しました。

仲間とつくり上げたPOSSEフェスを終えて

そして迎えた、2026年10月24日。これまで準備してきたPOSSEフェスが、いよいよ開催されました。

今回のフェスでは、4期生の卒業制作発表だけでなく、学年を超えた交流企画や卒業生へのメッセージなど、さまざまな企画を実施しました。

その中でも、私が特に心に残っているのは、フェスを終えた後の同期たちの姿です。

フェスに向けて、4期生は自分たちの卒業制作に打ち込み、それぞれが熱を持って準備を進めてきました。

そして、フェスが終わった後。

同期たちの表情は、どこかからっとしていて、すっきりしているように見えました。笑顔も見られて、そこには温かい空気が流れていたように感じます。

もちろん、全員がどんな気持ちだったのかはわかりません。
それでも、そんな同期たちの姿を見て、夏合宿で感じた「この人たちに、4年間をやり切ったと思って卒業してほしい」という想いを思い出しました。

自分が届けたかった景色に、少しでも近づけたのではないか。

そう感じられたことが、私にとって嬉しいことでした。

また、フェス終了後のPOSSE生向けアンケートからも、嬉しい声を知ることができました。

後輩からは「先輩みたいになりたい・超えたい」「最後のスピーチで泣けるほど頑張りたい」といった声が寄せられました。4期生が自分たちの4年間を振り返るだけでなく、その姿が後輩たちにとっても、これからのPOSSE生活を考えるきっかけになっていたことを、とても嬉しく思いました。

また、仲間とフェスを形にしていく過程が楽しかったという声もありました。私自身も、準備を進める中で仲間と一緒につくる楽しさを感じていたからこそ、同じように感じてくれた人がいたことが嬉しかったです。

最初に思い描いていた「誰もが主役になれるフェス」。

その理想をすべて実現できたのかと聞かれれば、まだ改善すべき点もたくさんあります。実際にアンケートでは、学年を超えた交流の機会や、初めて参加する人への説明などについて、改善を求める声も挙がりました。

それでも、4期生が自分たちの4年間を発表し、その姿が後輩たちに何かを残し、準備に関わった人たちもフェスをつくる過程を楽しんでくれていた。

そんな一つひとつの出来事から、今回目指していたフェスの形に、少しずつ近づくことができたのではないかと思っています。

そして、今回のフェスを振り返って何より感じるのは、私一人ではこの景色を見ることはできなかったということです。

卒業制作に真剣に取り組んでくれた同期、企画を考え準備を進めてくれた後輩、経験や知識を活かして支えてくれた方々。さまざまな人がそれぞれの想いや強みを持ち寄ってくれたからこそ、今回のPOSSEフェスをつくり上げることができました。

おわりに

振り返ると、私にとって今回のPOSSEフェスは、イベントを企画・運営する経験であると同時に、自分自身の仕事への向き合い方を考える機会にもなりました。

昨年のフェスを超えられるのかという不安から始まった準備。同期の姿に触れ、「この人たちのためにつくりたい」という想いが強くなり、その理想を実現するために、たくさんの仲間と一緒に考え、試行錯誤を重ねてきました。

最初は、フェスを引き継ぐ自分が何とかしなければ、という責任感が大きかったように思います。しかし今回、仲間と一緒にフェスをつくり上げる中で、自分がすべての答えを持っている必要はないのだと気づきました。

自分の中に実現したい理想を持つことは大切です。

でも、その理想を実現する方法まで、すべて自分一人で考える必要はありません。

むしろ、異なる経験や視点を持つ仲間と一緒に考えることで、自分一人ではたどり着けなかったものをつくることができる。

これからも、自分が実現したいことに責任を持ちながら、周囲の人たちの経験や強みを大切にし、一緒により良いものをつくっていきたいと思います。

最後になりますが、今回のPOSSEフェスを一緒につくり上げてくれた皆さん、本当にありがとうございました!

この経験を、これからの仕事にも活かしていきたいと思います。