AWSの12資格が対象とするサービスの広さと深さを知ろう!

今年1月からアンチパターンに入社しました。内田です。

今年も2024 Japan AWS All Certifications Engineersの申請締切が近くなり、XでAWS資格取得ポストラッシュです。そこでAWS資格を全て取得した方が『AWS何も分からん』や『AWS難しい』といったコメントを見て気になったので、AWSの各資格がどのAWSサービスを試験対象にしているのか調べてみました。

目次

・概要
・試験対象サービス
・試験対象外サービス
・AWS試験に受かる=試験範囲のAWSサービスの全てが理解できているということなのか
・まとめ

概要

AWSのプロダクトは全321種類(※1)あり、その内、約212〜240種類のサービスが試験対象となっている(対象外は約81〜109種類)。もっとも多くのAWSサービスが試験対象となっているのはSolution Architect Professionalで157種類(※2)。

AWS資格 SAP-C02 SAA-C03 CLF-C02 DOP-C02 PAS-C01 SOA-C02 DVA-C02 ANS-C01 DAS-C01 DBS-C01 MLS-C01 SCS-C02
バージョン 1.1 1.1 1.0 1.4 1.1 2.3 1.1 2.0 1.1 2.2 2.3 1.1
サービス数 156 120 124 105 58 60 57 43 48 43 37 27

試験対象サービス

ブログ用にフォーマットして見づらくなってしまったので、PDFのリンク置いておきます。PDFはこちら

※対象サービスのマップはPC上で見ることをお勧めします。

試験対象外サービス

IoT

  • AWS IoT FleetWise - 車両データをほぼリアルタイムで簡単に収集し、変換して、クラウドに転送
  • AWS IoT TwinMaker - 実世界システムのデジタルツインを簡単に作成して業務を最適化
  • AWS IoT EduKit - リファレンスハードウェアとステップバイステップのチュートリアルでシンプルなIoTアプリケーションの構築方法を習得
  • AWS IoT ExpressLink (プレビュー) - セキュアなIoTデバイスを迅速かつ簡単に開発
  • AWS IoT RoboRunner - ロボットのフリートがシームレスに連携するためのアプリケーションを構築
  • AWS IoT Button - クラウドでプログラムできるダッシュボタン

ネットワーキングとコンテンツ配信

  • AWS Cloud WAN - グローバル広域ネットワークを簡単に構築、管理、およびモニタリング
  • AWS Verified Access (プレビュー) - VPNなしで企業アプリケーションに安全にアクセス
  • Amazon VPC Lattice (プレビュー) - サービス間の接続、安全性、監視を簡素化
  • AWS Private 5G - プライベートセルラーネットワークを簡単にデプロイ、管理、およびスケーリング

機械学習

  • AWS HealthScribe - 生成系AIを使用して臨床ノートをインサイトへと変換
  • Amazon Bedrock - 基礎モデルで構築
  • Amazon Augmented AI (無料トライアル) - ML予測のヒューマンレビューを簡単に実装
  • Amazon Braket (無料トライアル) - 量子コンピューティングの研究を加速
  • Amazon DevOps Guru (無料トライアル) - アプリケーションの可用性を向上させるML駆動のクラウドオペレーションサービス

ビジネスアプリケーション

  • Amazon Dash Cart - 消費者による効率的かつ簡単な買い物を可能にする
  • Amazon Chime - フラストレーションフリーの会議、ビデオ電話、チャット
  • Amazon Chime SDK - リアルタイムメッセージング、オーディオ、動画、および画面共有
  • Amazon Honeycode - プログラミングなしでモバイルおよびウェブアプリケーションを構築

分析

  • Amazon DataZone (プレビュー) - 組み込みのガバナンスで組織の枠を超えたデータ活用を実現
  • AWS Clean Rooms (プレビュー) - 基礎となるデータを共有または公開することなく、データセットの照合、分析、コラボレーションを実現

セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス

  • Amazon Security Lake (プレビュー) - 数クリックでセキュリティデータを自動で一元化
  • Amazon Verified Permissions (プレビュー版) - アプリケーションの認可とアクセス権限をきめ細かく設定

サーバーレス

  • AWS Application Composer (プレビュー) - サーバーレスアプリケーションを視覚的に設計し、迅速に構築する

ストレージ

  • AWS Backup for Amazon S3 Support (プレビュー) - S3に保存されたアプリケーションデータのバックアップと復元を一元的に管理

管理とガバナンス

  • AWS Chatbot - ChatOps for AWS
  • AWS Console Mobile Application - 外出先でリソースにアクセス

ロボット工学

  • AWS RoboMaker (無料トライアル) - ロボット工学アプリケーションの開発、テスト、およびデプロイ

コンピューティング

  • AWS SimSpace Weaver - AWSマネージドのインフラストラクチャで動的かつ大規模な空間シミュレーションを構築

ゲームテクノロジー

  • Amazon GameLift - シンプルかつ高速でコスト効率性に優れた専用のゲームサーバーホスティング
  • Amazon Lumberyard - AWSおよびTwitchと統合された、すべてのソースを利用できる無料のクロスプラットフォーム3Dゲームエンジン
  • Open 3D Engine (O3DE) - O3DEでゲームと3Dシミュレーションを構築

その他

  • AWS Supply Chain Sustainability (近日公開) - より安全かつ効率的な方法で、サプライヤーのネットワークから必要な持続可能性に関する文書とデータセットを入手する
  • AWS Verified Access (プレビュー) - VPNなしで企業アプリケーションに安全にアクセス
  • Amazon Bedrock - 基礎モデルで構築
  • VMware Cloud on AWS - カスタムハードウェアを使用せずにハイブリッドクラウドを構築

AWS試験に受かる=試験範囲のAWSサービスの全てが理解できているということなのか

もちろん、そんなことはなく、Black Beltやworkshop, handson等で理解できる範囲は大きく広がりますが、一つ一つのサービスは様々なユースケースに対応しており、使い切れないほどの機能があります。例えば以下の記事のようにSSMという一つのサービスでも20種類あり、全ての実運用で使ったことのある方は稀だと思います。

まとめ

今回はAWSのサービスとAWS認定資格について調べてみました。各資格の特徴を感じて頂ければ幸いです。また、AWS資格外のサービスも3分の1ほどあったりと意外と多く感じました。これからもAWSを通して新しい技術に出会えそうで楽しみです。

出典

※1 AWSの全サービス数は以下の一覧を元にしています。

AWS の製品・サービス一覧 | クラウドなら AWS

※2 各試験の対象サービスは試験ガイドを元にマッピングしています。(一部名寄せの関係で試験ガイドのサービス数と一致していない場合があります。)